チャリンコツアー2004・紅葉編

朝8時半過ぎに起床。
友人が起こしに来てくれたが、私の方がかろうじて早く起きた。


今日のツアーは、かなりの市町村を周るので、体力ももちろん使うし、精神的にも厳しいものだと思われる…。

午前9時30分過ぎ、寮を出発。

まず、数キロ程走って、コンビニを目指す。
その間に、すでに隣町に入っていたけど。



また、1つ山越えをしている。(と、信じよう)

コンビニで昼食、インスタントカメラを購入。
常識だな。(笑)

更に何キロか、道沿いに走っていく。
目的地の山が見えそうな感じだったが、俺はあまり気にはしてなかった。


途中、廃線のような箇所を発見。
どんな電車が走っていたのだろうかと思いながら、写真を撮る。
何ともいえない情景だった。

そして、2つ目の山越え。
後に地図を見てみると、「峠」と書かれていた。
もう、4つ目の市町村(出発地も含む)に入っていた。
その山越えの途中では、私がショッカー風に「キィーッ!キィーッ!」と奇声を上げながら、何かの土地に侵入。
そこの管理者に謝って、山越えをしました、と。
だって、ショッカーが出てきそうだったもん。(笑)


平坦な道、国道に出た。

当分は平坦な道だったが、やはり山に近づいていくごとに少しずつ勾配が急になっていく。

その道の途中、小学校の付近で水(川)遊び…と言っても、友人1人だけだが。(笑)
残る友人と私は水に濡れない程度に遊んだ。
ただ、いつも見る川と比べて、かなりの透明さが見て取れた。


遊んだ後、ツアー再開。
山道をぐんぐんと上っていく。
途中、休憩を何度も挟みながら、目の前にはある意味難関のトンネル。
もちろん、自転車でトンネルをくぐるのは、みんなが初体験だった。

トンネルが間近に見える場所でまた休憩。
それは、なかなか遠賀川の源流が見つからなかったため、どこにあるのかを探すためだった。


そこで、友人がオアシスを見つけた。
滝だが、かなり涼しい。
むしろ、寒いといっても過言ではなかった。

なんの場所かは知らないが、「国土交通省調査○○」と書かれていたので、誰かがここに来るのだろう。

そこでマイナスイオンを感じて、また、ツアー再開。

恐怖のトンネルをくぐる。
すぐ横を通る車のせいで、恐怖感が倍増した。


そして、源流点を発見。
トンネルをくぐってすぐだった。
そこの休憩所(小屋)で昼食タイム。
記念撮影もする。

昼食の途中、車でそこにやってきて、何か、記念撮影していく輩がいたが、「源流点を見に行かないのか」とツッコみたくなった。(怒)

昼食後、まず、入り口の看板で3人そろって写真撮影。
そして、源流点へと向かった…。

山道。でも、整備はされている。
それだけが救いだ。
ただ、今までの坂道により、体力をかなり削られた友人+私は、かなり疲れている…はずだが、1人、フライングしている奴がいる。
速い。速すぎる。

300m近くの道を歩き、源流点に到着。
小さな滝のように流れていたが、本当の源流点は多分、もう少し上らなければならないだろう。
水を汲んで、戦利品として持ち帰った。
もちろん、写真撮影もした。

小屋からまたチャリを走らせる。
峠、つまり、3個目の山を踏破したことになる。
そこのお土産所で3人は休息…。

友人が「わかめうどん」を注文。
彼(四国出身)曰く、「美味しい。麺も良い。福岡で一番だな。」とのこと。
それを聞いて、僕ともう1人の友人が食べたくなったのは言うまでもない。
だって、自転車で来れる場所じゃないのだから。

そして、ツアーに戻る。
やっと前半が終わったというのに、まだ難関は残っている。

次は、福岡最大のダム、江川ダムへと向かう。
まずは、目の前にある下り坂を楽しむことにしよう。

国道を右に、急に道が細くなった。
さらに上り坂。

しかし、その坂もすぐに終わり、下り坂。
下りを楽しみ、景色を写真に収めながら、坂道を下っていく。
途中、上り坂もあったものの、下りが多かったので、そこは許す。

眼下にダムが見えてきた。
所々写真を撮りながら、休憩所で3人とも休憩。
ちなみに、某友人だけが下り坂で独走していた。

ここで、山びこターイム!
友人と2人で山びこ合戦。
楽しかったな。

そして、坂道を下り、ダムの本体に到着。
福岡で1位のダムだけある。
周回道路(3人で走ったのは国道のみ)もかなり長かった。

ダムで休憩し、また、下りを楽しんだ。
体感速度は4,50kmはあったのではないか。
とにかく、スピーディーさを味わった。

休憩所で5つ目の市町村、ダムの手前で6つ目の市町村に入った。
多分、後1つは確実に越えるだろう。

集落が見えてきた。
私の地元、石川の雰囲気を醸し出しそうな。


そして、ラストの山登り。
県道を選ぶか、国道を選ぶか、迷っていた。
とにかく、最初は県道を走った。

が、途中で、また、県道と国道のどちらかを選ぶ羽目になった。
多分、さっき迷った場所は、旧国道だったのだろう。

ここはコイントスで県道に決定。
山道を頑張って上る。

もう、何キロ歩いただろうか。なかなか下りがやってこない。
そして、2度目のトンネル。
ここは辺りが暗かったせいか、皆ダッシュでくぐって行った。

そして、待望の下り。
が、すぐに上り。
ガーン…。

懸命に登っていく。
しかし、下りがこない。
途中、厳しい坂を登ったところで、下を見てみると、かなりの高低差があるのを発見した。
「よく、ここを登ったものだろうか。」
自らを、そして、友人たちを誇れそうな気がした。

まぁ、そこに分岐点があったから休んでただけだが。
もちろん、自転車なんて使える坂ではない。(笑)

その分岐点から更に上ると、下り坂。
今度こそ「永遠の」下りかと思われたが、また上り。
「ここはどれだけいじめロードなんだ?」

そして、上りの途中、工事中の労働者に遭遇。
夕暮れもせまり、どうなることやらとも思い始めていた。
明らかに街灯が無いので、出来るだけ早く麓に降りたいと思っていたからだ。

そして、下り。
が、またもや上り。
「ここはいじめ率120%の道だな」と、自己評価。

もう、この道をどれだけ進んだか。
分岐点。
右へと歩を進める。

時間もどれくらい経ったか分からない。
だが、眼下の景色が素晴らしい。と、ともに、待望の下り坂がやってきた。
時速40km以上で坂道を下っていく自転車3台。
ある意味で、「音速の貴公子」、つまりは「A.セナ」とも言って良いだろう的気分がした。
途中、交差点2箇所。
1箇所目は私が先頭を走っていたため、かなりの急ブレーキをした。
前回のツアーで言ったとおり、私は不完全ブレーキで下っている。
何とか交差点を通過。
車が来ていたら、確実に死に至っていただろう。
くわばらくわばら…。(古)

しかし、上り。
すぐに終わったから良しとする。

そして、本番。
時速40km以上で坂道を下っていく自転車3台。
実際、友人の、そう、ダムで長距離を突き放した友人は、「多分時速6,70kmは出てた」と言っていたからだ。

2回目の坂は長く、そして、寒かった。
寒いのは高低差の関係ではない。
高速で駆け下りる自転車に抵抗していく風がかなり寒さを与えていた。
Tシャツは汗でびっしょりなのに、その風により、かなり凍りそうな気分がした。
更に、自転車のフレームにガタが来そうだった。
自転車が鳴いてたよ…。
また、カーブの連続であまりスピードを出したくなくても、出さざるを得ない状況であったことも加筆しておく。
ただ、前述どおり、景色は素晴らしかった。

何分下ったか、やっと平坦な道になった。

2個目の交差点。
コレでもう、交差点は一旦無くなる。

少し、寒くなったので、ジャンパーを装着。
その分、友人たちから遅れを取ったのでダッシュ。
どれだけか漕いで、何とか追いついた。

そして、また上り。
足が限界に達しそうだったが我慢。
下りを爽快に味わう。

平坦な道になった。
辺りはもう闇の中。
すでに、7つ目の市町村に入っていた…。

コンビニでホットドリンクを購入。
かじかんでいた手に、ひと時の熱っぽさ。


後日談だが、このコンビニを見て、「はぁ、地上に戻ってきたんだな」と言っていたのは私です。
勘弁してください。(涙)

最終セクター(区間)と言ってもいい。
寮への感動の旅が始まった…。

残り約9km(後日調べ)。
線路沿いに通る道だったので、車掌の真似をしながら走った。

そして、午後6時30分過ぎ、寮への帰還を果たした…。


6時40分、私自身による、謎の終わりの挨拶をしてから、夕食を摂った。
何とも長い旅だったのだろう。
私自身の感動に残る旅だったと、ここに記録しておきたい。

この後、疲労困憊な自分は、21時過ぎに眠った。

画像の進行方向は、7枚目までが上から下へ、8枚目からは下から上へ進みます。